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八ヶ岳から吹く風 PART 2

八ヶ岳のふもとにある諏訪中央病院で地域医療と若手医師教育を行なっています。医学生や一般の方にもわかりやすく正しい医学情報を発信したいと思います。名古屋の大同病院、会津の福島県立医科大学会津医療センター、郡山の太田西ノ内病院と総合南東北病院でも医学生&研修医教育の機会をいただいています。

眼瞼結膜からわかる貧血

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患者さんの貧血を確認する時、「アッカンベー」と下まぶたを下げて眼瞼結膜の色を確認することを、皆さんは習ったかと思います。でも、どこの部位を見ればよいのか、正しく答えられる人は少ないようです。

下まぶた眼瞼結膜の前部(前部眼瞼結膜anterior palpebral conjunctiva)と、眼球に接した後部(後部眼瞼結膜posterior palpebral conjunctiva)の色を比較します(AIM Clinical Cases.
2023;2:e230381)。

前部眼瞼結膜は血流が豊富なため、通常は赤く見えます。貧血になるとここが最も敏感に白くなります。リンパ球が多い後部眼瞼結膜と同じくらい白ければ、貧血ありと診断します。

しかしながら、感度は10%と大変低いです。これは貧血の人を100人診察しても、10人しかこの所見が認められないことを意味します。したがって、この所見がなくても貧血はあるかもしれません(J Gen Intern Med. 1997;12:102-6.)。


特異度は99%と非常に高いです。したがって、この所見が確認できれば、99%の確率で貧血であることがわかります。


患者さんの手掌や爪床の色調を、自分の手掌や爪床と比較し、貧血の有無を確認することもできます。手指を少し背屈すると、手掌のシワの色が確認できます。貧血がなければ、シワはくっきり黒色に見えますが、貧血があれば、やや白っぽいシワとなります。